メルカリの「後払い」サービスは、購入時の即時決済を避け、支払い期日を後に延ばせる便利な機能です。これは、特に「予算オーバーしてしまった」「今月は出費が多くて手持ちが少ない」という時に役立ちます。多くのユーザーがその利便性を活用しています。
ただし、後払いサービスを利用する際には、いくつかの注意点があります。この記事では、メルカリの後払いサービスのデメリットやリスク、それらを避ける方法、さらにはサービスの利用開始方法や役立つ情報についても解説します。
この記事を執筆しているのは本業の傍ら、メルカリで月50万円以上の売り上げをあげているクオモと申します。
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メルカリ後払いサービスについて
メルカリの「後払い」サービス、現在は「メルペイスマート払い」と呼ばれています。このサービスを利用すると、メルカリでの当月の購入金額を翌月に全額支払うことができます。
以前は「後払い」と呼ばれていたこのサービスは、現在では「メルペイスマート払い」として知られています。公式サイトでは、これらの用語が混在していることもありますが、実質的には同じサービスを指しています。
メルペイスマート払いの支払い方法には、以下の3つがあります。
- 自動引き落とし
- メルペイ残高
- コンビニまたはATM
メルペイ残高を使えば、翌月の任意の日に支払いが可能です。例えば、8月に購入した商品の代金を9月の任意の日に支払うことができます。この方法は手数料がかかりません。
コンビニやATMでの支払いも可能ですが、こちらは手数料が発生する点に注意が必要です。
自動引き落としを選ぶ場合、6日、11日、16日、21日、26日のいずれかの日に限られます。この方法も手数料はかかりませんが、銀行口座の登録と本人確認が必要です。
本人確認は、メルカリの全サービスを利用するためには必須ではありませんが、信用度を高めるためには行うことをお勧めします。
さらに、メルペイスマート払いには「定額払い」というオプションもあります。これは、購入した翌月以降に定額で分割払いができるサービスです。高額商品の購入や他の支払いとの重なりがある場合に便利ですが、審査や年齢制限、支払い総額の増加などのデメリットもあるため、注意が必要です。
メルカリの後払い(メルペイスマート払い)のデメリット
それではここから、メルカリの後払い(メルペイスマート払い)のデメリットを解説しましょう。
年齢制限がある
メルカリの後払いサービスを利用するためには、年齢制限が設けられています。この制限は、サービスの種類によって異なります。
具体的には、以下の条件があります。
- 一般的な後払いサービスを利用するには、18歳以上である必要があります。未成年者の場合は、保護者の同意が必要です。
- 定額払いサービスを利用するには、20歳以上である必要があります。
また、これらのサービスを利用するためには、「アプリでの本人確認」を完了させることが必須条件です。本人確認には、以下のいずれかの書類が必要になります。
- マイナンバーカード
- 運転免許証または運転経歴証明書
- パスポート
- 在留カード
- 特別永住者証明書
これらの条件を満たすことで、メルカリの後払いサービスを利用することが可能になります。
手数料がかかる場合がある
メルカリの後払いサービスで「コンビニ」または「ATM」を決済方法として選択する場合、購入金額に応じて手数料が発生します。この手数料は以下のように設定されています。
- 2,000円未満の支払いの場合、手数料は220円
- 2,000円以上20,000円未満の場合、手数料は330円
- 20,000円以上35,000円未満の場合、手数料は550円
- 35,000円以上40,000円未満の場合、手数料は770円
- 40,000円以上の場合、手数料は880円
これらの手数料は、毎回の支払いごとに必要となります。そのため、頻繁に利用すると、手数料の合計が大きな額になる可能性があります。この点を考慮すると、自動引き落としやメルペイ残高を利用する方が、長期的に見て経済的です。
クレジット決済は利用不可
メルカリの後払いサービスにおいて、クレジットカードを使用しての決済ができない点は、一つのデメリットと考えられます。
一般的に、キャッシュレスサービスではクレジットカード決済が可能であり、これによってポイントを獲得することができるため、多くのユーザーにとっては便利です。しかし、メルカリの後払いサービスではこのオプションが提供されていないため、ポイントを獲得する機会を逃すことになります。これは、特にポイントを積極的に活用しているユーザーにとっては、不便な点と言えるでしょう。
利用上限がある
メルカリの後払いサービスでは、各ユーザーに対して利用上限金額が設定されています。この上限金額を超える支払いを後払いで行うことはできません。
自分の利用上限金額を確認する方法は以下の通りです。
【アプリから確認する場合】
- 「支払い」メニューを開く。
- 「メルペイ設定」を選択。
- 「メルペイあと払い」のセクションを確認し、「利用上限金額」を見ます。
【PCから確認する場合】
- 「アカウント」にアクセス。
- 「マイページ」を開く。
- 「支払い設定」に進み、
- 「あと払い利用上限金額の設定」を確認します。
この利用上限金額は、ユーザーの利用状況や信用度によって異なるため、定期的に確認することが推奨されます。
支払いが遅れると遅延金が発生する
後払いでもっとも注意しなければならないデメリットは、支払いが遅れた場合に「延滞手数料」や「遅延損害金」が発生する点です。
後払いを利用して、翌月に約束の金額が支払えなかった場合、その翌月から1日と15日にそれぞれ「300円」の延滞手数料が請求されます。
1ヶ月遅れたら600円、2ヶ月なら1,200円という形で加算されていきます。
さらに年率14.6%の遅延損害金が発生。遅れて支払ったとしても、利用金額の14.6%を日割り計算した額に支払いまでの日数を掛け合わせた分(小数点以下は切り捨て)が請求されます。
そもそも定額払いを利用するとなると、購入金額に年率15%の利子が付くので、その上乗せ分の金額も考慮しておく必要があるでしょう。
支払い遅延で発生するリスク
後払いで支払いが遅れた場合に発生する延滞手数料と遅延損害金に加えて、他にもいくつかのリスクが存在します。これらのリスクを理解し、適切に対処することが重要です。
- 信用情報への影響:
支払い遅延は、信用情報機関に記録される可能性があります。これにより、将来的にローンやクレジットカードの申し込み、さらには住宅ローンの審査に影響を及ぼすことがあります。 - サービス利用制限:
支払い遅延があると、メルカリ内でのサービス利用に制限がかかることがあります。例えば、新たな購入や出品が制限される可能性があります。 - 法的措置:
支払い遅延が長期にわたる場合、法的措置を取られるリスクもあります。これには、裁判所を通じた債権回収手続きなどが含まれ、追加的な費用や手間が発生する可能性があります。 - 精神的ストレス:
支払いの遅延やそれに伴うリスクは、精神的なストレスを引き起こす可能性があります。これは、日常生活における不安やストレスの原因となり得ます。
これらのリスクを避けるためには、支払いの期日を厳守し、自分の経済状況に合わせた購入を心がけることが重要です。また、何らかの理由で支払いが困難になった場合は、早めにメルカリのサポートに相談することも一つの解決策です。
後払いの支払いの遅延を防ぐには
メルカリの後払いサービスは非常に便利ですが、前述したデメリットやリスクも存在します。これらのリスクを避けるためには、支払い遅延を回避することが重要です。以下に、支払い遅延を防ぐためのいくつかの方法を解説します。
- 予算管理:
購入前に自分の予算をしっかりと管理し、無理のない範囲での購入を心がけましょう。支出を記録し、月々の予算内で留めることが重要です。 - 支払い期日の設定:
支払い期日をスマートフォンやカレンダーに記入し、アラームやリマインダーを設定しておくと良いでしょう。これにより、支払い期日を忘れるリスクを減らせます。 - 自動引き落としの利用:
可能であれば、銀行口座からの自動引き落としを設定することをお勧めします。これにより、手動での支払いを忘れる心配がなくなります。 - 余裕を持った支払い計画:
支払い期日ギリギリではなく、余裕を持って支払いを済ませるようにしましょう。これにより、予期せぬ事態が発生しても対応できる余地が生まれます。 - 定期的な口座確認:
定期的に銀行口座の残高を確認し、支払いに必要な金額が確保されているかをチェックしましょう。 - 緊急時の対策:
万が一支払いが困難になった場合は、早めにメルカリのサポートに連絡し、相談することが大切です。時には支払い計画の見直しや延長が可能な場合もあります。
これらの方法を実践することで、支払い遅延のリスクを大幅に減らすことができます。計画的な購入と支払いを心がけることが、安心して後払いサービスを利用するための鍵となります。
メルカリの後払い(メルペイスマート払い)のメリット
メルカリの後払いサービスには、いくつかのメリットがあります。これらのメリットを理解することで、サービスをより効果的に利用することができます。
- 支払いを翌月に延期できる:
後払いサービスの最大のメリットは、購入した商品の支払いを一括して翌月に延期できる点です。これにより、現在の財政状況に余裕がない場合でも、購入を先送りにすることができます。 - 支払い日を自由に選べる:
メルペイ残高またはコンビニ・ATMでの支払いを選択した場合、支払う日付を自由に設定できます。これにより、支払いの柔軟性が高まり、自分の経済状況に合わせて支払い計画を立てることが可能です。 - 利用限度額を自分で設定できる:
利用金額の総額はメルカリから自動で設定されますが、その範囲内で自分で利用上限金額を設定することができます。これにより、無計画な買いすぎを防ぎ、財政管理を効果的に行うことができます。 - 「定額払い」へのシフトが可能:
利用金額が多い場合、後払いから定額払いに変更することもできます。これにより、高額な購入でも支払いを分割し、負担を軽減することが可能です。
これらのメリットを活用することで、メルカリの後払いサービスをより便利に、そして賢く利用することができます。ただし、前述したデメリットやリスクも念頭に置き、計画的な利用を心がけることが重要です。
メルカリの後払い(メルペイスマート払い)の設定方法
メルカリの後払いサービス、すなわち「メルペイスマート払い」の設定方法は以下の手順で行います。このサービスを利用することで、購入した商品の支払いを翌月に延期することができます。
- メルカリアプリにログイン:
まず、スマートフォンにインストールされているメルカリアプリを開き、アカウントにログインします。 - メルペイ設定へのアクセス:
アプリのメインメニューから「支払い」を選択し、次に「メルペイ設定」をタップします。 - メルペイスマート払いの選択:
メルペイ設定画面で「メルペイスマート払い」または「あと払い」のオプションを見つけ、それを選択します。 - 利用条件の確認:
メルペイスマート払いの利用条件を確認し、理解した上で進みます。ここでは、利用限度額や支払い方法などの詳細が示されています。 - 必要情報の入力:
利用条件に同意したら、必要な情報を入力します。これには、本人確認書類のアップロードや銀行口座情報の登録が含まれる場合があります。 - 設定の完了:
すべての情報を正確に入力し、必要な手続きを完了したら、設定は完了です。これで、メルカリでの購入時にメルペイスマート払いを選択することができるようになります。
注意点として、メルペイスマート払いを利用するためには、メルカリのアカウントが必要であり、一定の条件(年齢制限、本人確認など)を満たしている必要があります。また、利用限度額はメルカリによって設定され、ユーザーの利用履歴や信用状況に基づいて変動することがあります。
まとめ
メルカリの後払いサービス、すなわち「メルペイスマート払い」は、購入した商品の支払いを翌月に延期できる便利な機能です。このサービスを利用することで、支払いの柔軟性が高まり、現在の財政状況に合わせて購入計画を立てやすくなります。また、利用限度額を自分で設定できるため、無計画な買いすぎを防ぐことが可能です。
しかし、このサービスには注意すべき点もあります。支払い遅延には延滞手数料や遅延損害金が発生し、信用情報に影響を及ぼす可能性があるため、計画的な利用が求められます。また、クレジットカードでの決済ができない、利用上限金額が設定されているなどの制限もあります。
メルペイスマート払いの設定は、メルカリアプリ内で簡単に行うことができ、本人確認や銀行口座情報の登録が必要になる場合があります。利用する際は、これらの条件を確認し、自分の経済状況に合わせた賢い利用を心がけましょう。
最終的に、メルペイスマート払いは、利用者にとって大きなメリットをもたらすサービスですが、その利用には責任が伴います。支払いの遅延を避け、信用情報を守るためにも、自己管理と計画的な支払いが不可欠です。これらを念頭に置きつつ、メルカリの便利な後払いサービスを上手に活用しましょう。