
こんにちは!クオモです。
2020年1月2日に起きたアメリカによるイランの司令官殺害により
事実上、アメリカとイランは戦争状態に入りました。
Twitterの世界トレンドでも第三次世界大戦のワードがTOP3に入っており緊張感が高まっています。
- アメリカとイランがなぜ対立しているのか理由が知りたい
- トランプ大統領はなぜ攻撃をしたのか
- アメリカとイランの今後の展開はどうなるのか
- 私たちの生活への影響はあるのか
アメリカとイラン対立の5つのポイント
アメリカとイランの対立に関して
次の5つのポイントに絞り
解説していきます。
- トランプ大統領はイランと仲が悪い
- アメリカが国としてイランを嫌っている理由
- イランが行った核開発問題
- アメリカ前大統領の時は一時友好関係も
- さらに高まる緊張と今後の予測
イランの場所はわかりますか?
イランと聞いても、中東の方だな、
遠い国だな、というぼんやりとした印象しかありません。
正しい国の場所は次の通りになります。

ざっくり言うと
インドの左側、エジプトの右側ですね。
俗に言う「石油王」と呼ばれるような
億万長者が沢山住んでいる
ドバイ共和国がすぐ近くにあります。
トランプ大統領はイランと仲が悪い
これが一番の問題のような気もしますが
なぜトランプ大統領がイランと仲が悪いのか
それは前任のオバマ大統領の行ったことが
単純に気にくわないからです。
トランプ大統領は就任後、前任のオバマ大統領が行ってきた
様々な政策や合意などを次々と破棄・離脱しています。
- TPPの離脱
- イラン核合意の離脱
- パリ協定の離脱
アメリカとイランとの対立の原点
1979年に起きた
イランのクーデター&アメリカ大使館占拠事件が
イランとアメリカの対立の原点と言われています。
イランでイスラム革命が起き
その際の主導者が
「アメリカは世界の敵だ!」
と国民を先導しました。
結果、イラン国内にあった
アメリカ大使館が襲撃され
大使館にいた人々は約400日に渡り
拘束され続けました。
事件はその後解決しましたが
両国の関係は悪化したまま
ブッシュ大統領の時代には
「イラン、イラク、北朝鮮は世界の三大枢軸悪だ」
との発言まで飛び出す始末です。
イランの核開発疑惑と輸出規制
また2002年にイランの核(兵器)開発疑惑から
アメリカ側がイランの輸出を規制するという
制裁を行ったことで関係はさらに悪化します。
イランが核兵器を持つことで
周辺の対立している国(イラク、サウジアラビアなど)
との関係もさらに悪化が予想されました。
イランに核開発をやめさせようと
欧米とアメリカは協力してイランに
核開発の停止を迫ったわけなんです。
それにイランが応じなかったため
アメリカはイランからの石油を含む
輸出品を世界中で購入しないように働きかける
経済制裁を行いました。
オバマ政権で実現した歩み寄りも
前オバマ政権時代にイランは
「核兵器は持ちません、核の開発も大幅に制限しますよ」
合意にまで至りましたが
トランプ政権になってその関係が悪化
せっかく欧米諸国と協力して
約束したイランの核合意も
廃棄になってしまいました。
今後の予想される展開
2020年1月に行われた
アメリカ軍のイランに対する空爆で
イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官が死亡。
イランはこれを開戦に値する軍事行動だと
強い反発を示し軍事行動に出ると宣言しました。
湾岸戦争の再来だとも言われている状況です。
イランの軍事行動が一時的なものなのか
長期化するのかで情勢は変わってきますが
もし長期化した場合、アメリカは再度イランの輸出規制という
制裁に出る可能性があります。
我々の生活への影響は
イランは有名な原油輸出国です。
既に昨年5月に第一段階の輸出規制になっていますが
イランの大手取引先である中国が一番の打撃を受けています。
また最近では 中国、ロシア、イランで軍事演習なども行っており
アメリカ対イランではなく、アメリカ対3国という様相です。
イランが原油輸出が出来なくなり
原油の価格が高騰すると
以下の影響が出てくると考えられます。
- 原油が高くなりガソリンの価格の値上げ
- 燃料費が上がると輸送費費も上がる→送料と商品の値上げ
- 火力発電に使用する燃料費も上がる→電気代の値上げ
- 電気代が上がると国内製品や食料を作る工場の経費が増加→商品の値上げ
- 中国製品の単価があがり輸入品の値上がり(洋服や生活雑貨など)→商品の値上げ
かなりわかりやすく書くと
このような影響があると考えられます。
生活への影響もそうですが、戦争ということになれば
後方支援で自衛隊のイランへの派遣
またアメリカ側についている日本では
今年開催されるオリンピックへの警戒がより強まります。
万が一、ということもありますので
念のため防災グッズも
見直しておいた方がいいかもしれません。
戦争が回避され、出来るだけ影響が少ない状況で
事態が収まることを期待します。